自分と向き合う

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!の要約

常に頭がモヤモヤ、ゴチャゴチャしている人に

頭のモヤモヤ、ゴチャゴチャを一旦横に置いて、集中するために何か儀式(?笑)をしなくちゃいけない人などに読んで欲しい本です。

その儀式をしても根本のモヤモヤ、ゴチャゴチャがある限り、何の解決にもなっていません。

全ての問題は根本から問題解決する必要がある!

8個のゴミを捨てよう

  1. 感情
  2. 他人のモノサシ
  3. これまでの自分
  4. マイナスの自己イメージ
  5. 我慢
  6. 自分中心
  7. 恐怖
  8. 論理へのとらわれ

感情のゴミ

「イライラ」「怒り」「嫉妬」などなど。
人は感情に支配を受けています。

感情によって行動・思考の乱れを完全にコントロールできない。

簡単に感情に支配されてしまう人(感情にひたってしまう人)は抽象度が低く、視界が狭くなりそのことしか見えなくなります。

感情のゴミを捨てる方法

  • 「ゴール」を設定する
  • すべての感情を娯楽と捉える
  • ゴールに意味のある感情だけ味わう

「ゴール」とは自分が心から実現したいゴール。

ゴールがないから感情に振り回されるわけで、自分がゴールを意識して生きているか、ゴールのために行動をしているのか、まずはそこを自問すべき。

やりたいことをやっていればマイナスの感情にも振り回されず、やりたいことをやっているから、その結果として「楽しさ」「嬉しさ」「幸せ」などのプラスの感情が湧く。

「楽しい」「嬉しい」「幸せ」などの気分はゴールではない。
他に嫌なことがあると一瞬で吹き飛んでしまうものなので、その場しのぎのちょっとしたハッピーになる。

ゴールのない人は、そのちょっとしたハッピーを追い求めているので、根本解決にならずいつも同じモヤモヤ・ゴチャゴチャを繰り返す。

これを回避するためには抽象度を上げて、自分を客観視し、視界を広げることが重要

例えば

自分のミスで上司にこっぴどく怒られたとします。

抽象度の低い人は
ミスをして怒られたことに「どうしよう」「どうしよう」とパニックになり、感情に支配されてしまいます。

抽象度の高い人は
ミスをして怒られたことを真摯に受け止め、客観視し、次の手を考えます。

抽象度の高いゴールに向かって生きている人は、苦しさも楽しさも関係なく、ただひたむきに生きているのです。目的はあくまでゴールに向かっていくこと。ゴールと関係ないものはすべて「ゴミ」です。

著書:「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! 苫米地 英人 より

ただ悲しさや寂しさなどの感情が湧くのは人間として自然なこと。

その時は感情に振り回されずに、「悲しさも人生の味わいのうち」と、娯楽として味わえばいい。

感情のゴミを捨てるコツは、
「すべての感情を娯楽にすること」
「ゴールに無意味な感情は捨て、ゴールに意味のある感情だけを味わうこと」です。

抽象度をあげれば、心の傷を負っているのは自分だけでなく、誰もが心の傷を抱えて生きていることが分かります。

抽象度を上げることで、私たちは自分中心であることから解放されます。

著書:「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! 苫米地 英人 より

「他人のモノサシ」というゴミ

頭をクリアにしたいと思っている「自分」って誰ですか?

「自分」を定義しようとしても実はすべて「他者」から見た情報。
つまり私たちはみんな、「他者の情報」でできています。

他人のモノサシを捨てる方法

  • 自分といつもしている判断は「他人からの刷り込み」でできていることを理解する
  • 自分の心から望むものを求めて生きていく

脳は無数の情報の中から自分に重要な情報だけを認識するシステムが備わっています。
そのシステムを司る部位は脳の基底部にあり、RASと呼ばれています。

私たちはRASの働きによって、自分に関係があると思う情報だけを受け取るようにできているんです。

なので、同じ風景を見ていても他人と自分とでは別のものを見ています。

じゃあ、「これが重要」「これは重要じゃない」って判断しているのは自分でしょうか?

実はその判断さえも、他者からインプットされたものなんです。

親の刷り込みだったり、環境で関係してきた他人からの刷り込み、それに加えて直接関係を持たない人や物からも四六時中、他者のモノサシを刷り込まれています。

雑誌の広告やテレビCM・・・

自分自身の価値観だと思い込んでいるものが、実は他者から刷り込まれた価値観であり、自分のモノサシで生きていると思いながら、本当は他人から与えられたモノサシで生きている。それがアナタの真の姿なのです。

頭の中がいつも曇っているのは、自分の中身を他人のモノサシでいっぱいにしているから。

他人からの刷り込みで、他人と同じものを求めて、他人と同じ人生を生きようとしています。
そしてみんな、そのことに気づいていない。

頭をクリアにしたいなら、他人のモノサシというゴミを捨てねばなりません。

じゃあ、ここでちょっとしたワーク。

アナタの「欲しいもの」、「理想像」はどんなものですか?

「車」とか「経営者」?

でもこれ、本当にアナタの欲しいもの、理想像ですか?

車や経営者は本音を象徴するアイテムであって、本当はいい車に乗って、みんなから羨ましがられたいのでは?
経営者になってすごーいってチヤホヤされたいのが本音では?

そこをもう一度考えて、本音で「欲しいもの」「理想像」を考えてみてください。

そしてそれを手に入れた自分をドーパミンがドバドバ出るくらい、臨場感を持って想像してください。

・・・

本音の願望を思いっきり鮮烈にイメージしている時、頭の中のモヤモヤ・ゴチャゴチャは何もないはず。

他人のモノサシに頼らないこと。自分の価値観で生きること。そして、自分が本当に欲しいもの、自分が本当に理想とする姿を知ること。そのゴールに向かって、自分が本当にやりたいことをやって生きていくこと。

頭のゴミを根こそぎ掃除するためには、それ以外に方法はありません。

比較・競争・常識・周囲の目、すべていらない。

後悔のない生き方をするために「他人のモノサシ」を捨て、アナタが心から望むものを、アナタが自分で選び直していきましょう。

「これまでの自分」というゴミ

過去は未来に影響しない。

だから今から本気で変わろうとすれば、誰でも思い通りの未来をつくれます。

これまでの自分を捨てる方法

  • 昨日までの自分が重要だと判断した情報だけで成り立っていることを理解する
  • 変われない理由は居心地のいい場所にとどまるように脳が働くから

ほとんどの人が、過去の記憶で「自分はこんな性格だ」「自分の能力はこの程度」と考えてしまう。
自分の未来を過去の延長線上で考えるんです。

そのように過去ベースで物事を見てしまうのは、実は脳の機能にそういうものがあるんです。

脳は一生懸命に働いているように見せかけるのが得意。
実際は見てもないのに、見た気にさせているんです。

毎日見ているはずの親しい人の顔でさえ、実際はよく覚えていない。
見ていると思っていても、実は見た気になっているだけ。

ということは、「今見ている世界は、過去の記憶によって成り立っている」っていうことなんです。

そこで前章でも出たRASのフィルタも思い出してみましょう。
私たちはRASによって選別された情報だけで作られた世界を生きています。

なので、アナタの見ている世界は、アナタの脳が重要だと判断したものだけで成り立っている
昨日までの自分が重要だと判断したものを今日も重要だと判断します。

もう1つ思い出してください。
昨日までの自分が重要だと思ってきたものの大部分が、他者からの刷り込みでできていると話しました。

今の世界は他社の刷り込みで、かつその中で自分が重要だと判断したものでできています。

そしてそしてそして。

さらにその世界にプラスされるのが「ホメオスタシス」
これは安定した恒常的状態に保とうとする「恒常性維持機能」とも呼ばれています。

このホメオスタシスによって、これまで通りの現状を維持しようとする強い力が働いて、現状を変えられない、抜け出そうとしても抜け出せない事態が発生します。

他社の刷り込みから抜け出せない、自分の重要だと判断してきた世界から抜け出せない。。。

私変わる!って決めても変われないのは、こんなにも深ーい原因がたくさんあるから。

なので、「これまでの自分」を一度リセットしない限り、モヤモヤは晴れず、ずっと変わらない世界が続きます。

やることは

  • これまでの自分を一度ゼロにする
  • 自分が本当に望むものを自分のモノサシで選び直す。

この2つです。

これまでの自分の捨て方

時間に関する考え方を未来軸から考える。

一般的に私たちは「時間は過去から現在、未来へと流れている」と考えています。
(これは古典的な西洋のモノサシ。)

それを「時間は未来から現在、過去へと向かって流れている」と考える。
(アビダルマ仏教哲学ではこの考え)

例えば

道路でつまずく→靴が壊れる→ついてないと思う→でも目の前に靴屋さんがあった→ラッキーと思う。

これはつまり、「未来によって過去が変わった」ということ。

過去が未来をつくるのではなく、「未来が過去をつくる」なんです!

いい未来から逆算して見れば、どんな現在・過去も「いい未来」をつくるために必要な出来事なんです。

  • 時間は未来から過去へ向かって流れている
  • 過去は自分の未来に影響を与えない
  • 未来が過去をつくる
  • 未来は最高だと確信すれば、過去も現在も最高である

この原則を自分のものとして、この原則のとおりに時間を理解する人だけが、過去にも現在にもとらわれず、望む未来をつくることができます。

未来ベースの時間軸でホメオスタシスを利用すれば、自分を変えることができる

自分が人見知りで初対面の人が苦手と思っている人は、初対面の人を前にすると緊張してドキドキしますよね。

それも、「自分は人見知り」という情報に対するホメオスタシスが働いているから。

自分では意識せずに「自分がラクでいられる範囲」の中にいるんです。

そしてこの「自分がラクでいられる範囲」のことを「コンフォート・ゾーン」と呼びます。

コンフォート・ゾーンは非常に強固で、ホメオスタシスは非常に強力。

「変わりたい」と願って「私は変われる」といくら口で言っても、すでに出来上がっているコンフォート・ゾーンから外れないように、ホメオスタシスが思考と行動を制限します。

だからなかなか変われないんですよね。

でもガッカリしないでください!このホメオスタシスの働きを逆に利用することができるんです!!

「自分は人見知り」と思っている人は、知らない人と会うと緊張する。
それはこれまでの経験から「人と会うと緊張する」というホメオスタシスのあなたは人見知りなんだから人見知りに戻ってというフィードバックをつくってしまっています。

その後ろ向きのフィードバックによって、緊張せず安心を維持できるように、なるべく人と会わないように生活します。

「私はモテる!」と信じている人は、過去の成功体験から「狙った相手は必ず落とす」というホメオスタシスのフィードバックをつくる。

前向きなフィードバックによって、うまくいく自分の姿をリアルに想像でき、果敢にアタックしていける。

つまり、ホメオスタシスのフィードバックが後ろ向きか、前向きかで、自分の思考と行動が大きく変わってくるんです!

ここでは
「過去の自分に関係なく、未来の自分を思いのままにつくることができる」ということだけ理解しておいてください。

ホメオスタシスのフィードバックを変える詳細は「自分中心」のゴミを捨てるで書きます。

「マイナスの自己イメージ」というゴミ

ネガティブな自己対話をやめる。
そうすれば高いエフィカシーを維持できます。

※エフィカシーとは
ゴールに対して自分がどれくらい達成できると評価しているか、その度合いのこと

マイナスの自己イメージを捨てる方法

  • 自己対話をポジティブなものに変えて「自己イメージ:自分がどういう存在なのか」を高める

なりたい自分になるように言語をコントロールしていきましょう。

私たちが生活している空間は言語で成り立っています。
宇宙の成り立ちからテレビCMのコピーまで全て言語。

つまり、頭のモヤモヤは言語でできています。

そしてそのモヤモヤは他人からの言語だけでなく、実は、自分自身が自分に対して日々、刷り込みをしてモヤモヤを量産しているのです。

私たちは常に頭の中で自己対話しています。

「会社行きたくないなー」「疲れたなー」「もう早くしてよ」とネガティブな自己対話。
「やったー」「やっぱり〇〇さんはいい人だなー」「がんばった甲斐があった」「夕焼けがきれいー」などポジティブな自己対話もあります。

でも実際はネガティブな自己対話の方が圧倒的に多いんです。
なぜなら、多くの人の自己イメージがマイナスに偏っているから。

自己イメージがマイナスであればあるほど、自己対話もネガティブに。
そしてネガティブな自己対話によって自己評価をさらに下げてしまうという悪循環のループに陥っています。

じゃあ、その自己イメージ・自己評価は誰がどのようにつくらている?

自己イメージ・自己評価は、自分でつくったものではなく、他者からつくられています。

子どもの頃から聞かされてきた他人の言葉です。
親だったり先生だったり、友人だったり・・・

「自分は〇〇な人間だ」という信念。
これは「言語」と「イメージ」と「情動(感情)記憶」の3つの要素でできています。

親に「やっぱり片付けができないのね」と言われれば、あなたは自分のことを「片付けのできない人」と思います。

先生に「みんなからの人気者だね」と言われれば、あなたは自分のことを「私って人気者なんだ」と思いますよね。

自己イメージがプラスであろうがマイナスであろうが、人は自己イメージに沿うように思考し、行動します。

自己イメージから生まれた信念に基づいて、ますます思考と行動が固定化されていきます。
私たちは自由に生きているようで、実は言語で強力な縛りを受けて生活しているんです。

じゃあ、固定化したネガティブな信念はどうすれば変えることができる?

意識的にポジティブな自己対話を心がけていけば変えることができます。

「これまでの自分」は言語で作られて、言語で縛られているから、「これまでの自分」をリセットするのもまた言語を糸口にして変えていけばいいんです。

もともと人は失敗体験を強く記憶するようになっているので、放っておくと記憶も自己イメージも自己対話もマイナスなものでネガティブなものに偏ります。

なので意識的にポジティブな自己対話をしていく必要があるのです。

誰でも失敗はするので、失敗の事実は認識する。
そしてその上で、失敗したとき「しまった!」「最悪!」「自分がダメだから失敗したんだ」と思わず「自分らしくないな」と思えばいい。

他人に対しても同じで「また同じ失敗したの」ではなくて「君らしくないよ。本当はもっとできるんだから」と促してあげれば、その人の自己イメージを下げることなく、その失敗から学ぶこともできます。

自己イメージを高めていくと見えないものが変化する

人は自分にとって重要な情報しか認識していないと前述しました。
なので無意識のうちに盲点が生まれています。それを「スコトーマ」といいます。

自己イメージを高めていくと、このスコトーマが変化します。

例えば

何か新しいことを始めようとした時

「自分には行動力も発想力もない」とエフィカシーの低い人

新しいことに関するアイデアも糸口もスコトーマとなって隠れてしまい、いいアイデアが浮かばず全く進みません。

「自分には行動力と発想力がある!」とエフィカシーの高い人

「アイデアが浮かばない」「時間がない」などといった「できない理由」がスコトーマで隠れて見えなくなり自発的にジャンジャン進んでいくことができます。

この高いエフィカシーを維持するためには、ネガティブな自己対話をなくして、ポジティブな自己対話をすること。

ポジティブな自己対話によって自己評価と自己イメージが変わり、同時にコンフォート・ゾーンも変わります。

そして「自分はできる!」「頭が常にクリアだ」という高いレベルのコンフォート・ゾーンに向かってホメオスタシスが働くようになっていきます。

つまり、自己対話をポジティブに変えれば、そこから前向きな循環が始まって、さらにホメオスタシスの働きで自然と有能な自分に変わっていけるということなんです。

それでも他者からの「言語の刷り込み」は続きます

自分の自己対話をポジティブにしようと、他者からの言語の刷り込みは続きます。

言語の刷り込みは、場合によっては何度も何度も繰り返し聞かされる場合もあります。
そのときに「確かにそうかもしれないな」と自己対話すると自己イメージが上書きされます。

他人との会話で膨大な自己対話が誘発され、特に他人の意見が自分に対してネガティブのものだったら膨大な量のネガティブな自己対話が生じてしまいます。

それによる自己イメージへのインパクトは強烈。

夢を語っても「それは無理でしょう」とか、失敗したときに「君はいつも思い込みで仕事をするからこうなるんだ」とかネガティブ意見を言ってくる人をドリームキラーと言います。

ドリームキラーとの会話で自己対話し、ネガティブに自己イメージが上書きされないためにも

  • 「アナタに何かを言う相手は、昨日までのアナタの過去に基づいて話をしている」と認識する
  • 夢を他人に話さず、自らを拠り所にする

他人の発言を「なりたい自分」のゴールを基準に、
誰のどんな声を聞いて、誰のどんな声に耳を塞ぐか自分で選別していきましょう。

最大のドリームキラーは自分自身です。

「こうなりたい」「未来の自分」のゴールに意味のある意見、情報、物は取り入れて、未来の自分にとって無意味な情報は放っておくこと。

「我慢」というゴミ

やりたくないことは思い切ってやめてみる。
そうすれば新しい可能性が見えてくる。

我慢を捨てる方法

  • 「やらされ感」は「自分は大した人間ではない」と無意識に刷り込んでいる
  • 強制的動機による行動だとパフォーマンスは絶対に上がらない
  • やりたくないことをやめると案外、やめても実は大丈夫なことがわかる
  • 「やりたくないことを我慢してやる」がコンフォート・ゾーンになっているので「やらなくても大丈夫」がスコトーマに隠れている

やりたくないことをやっているから、モチベーションが維持されないし、パフォーマンスも上がらない。

「やりたいwant to」ではなく「やらなくてはいけないhave to」ことばかりして生きてきているからモヤモヤから抜け出せない。

「やらされ感」は「自分は大した人間ではない」と無意識に刷り込んでいる

我慢は危険です。

「やりたくないけど、やらないといけない」とか「我慢しないと食べていけない」などの考えが、自分の存在そのものに対する自己評価(自己尊重)を深く傷つけてしまうから。

実は「やらされ感」によって無意識に「自分には選択する権限はない。なぜなら大した人間じゃないから」というメッセージを刷り込んでいるんです。

あなたは大した人間ではないのですか?と聞かれたら、
本音は「大した人間じゃないことなんてない!」って否定しますよね?

その本音の声、心の声を聞きとることがとっても重要です。

頭がスッキリ、潜在能力が引出されるのはやりたいことをやっている時だけ。

自分がやりたいのか、やりたくないのか、きちんと判断していきましょう。

やりたいのか、やりたくないのか、よく分からない人へ
ワーク(思考実験)

  1. 「やりたくないこと」を書き出す。5個〜10個。内容はなんでもあり。
  2. 「やりたくないこと」リストの中でも一番やりたくないことを選ぶ。
  3. 「一番やりたくないこと」をやめてみる。行動に躊躇するのであれば、思考実験の中でやめてみる。

この思考実験、やってみると案外やめても何も困ることがない、やらなくても平気なことに気づきます。
「やりたくないことを我慢してやる」ことがコンフォート・ゾーンになっていて、「やらなくても大丈夫」がスコトーマに隠れて見えなかったということです。

思考実験でやらなくても大丈夫とわかったら、次は実際の行動に移していきましょう。
そうするとコンフォート・ゾーンが移動して新しい可能性が見えてきます。

「自分中心」というゴミ

「自分中心」を捨てることによって、やりたいことが見えてきたり、これまでに味わったことのない抽象度の高い幸せ(人間の幸せ)を感じたりすることができます。

自分中心というゴミを捨てる方法

  • ゴール設定をし、高い臨場感で新しいコンフォート・ゾーンをイメージします。そうすることでホメオスタシスが変化!
    新しいコンフォート・ゾーンに移り、ストコーマが外れる。このサイクルを回していきます。
  • 心から望むゴールがあれば、頭のゴミはほとんどなくなります。

捨てるべきものを捨てて、自分に本当に必要なものを自分のモノサシで選び直していくと説明してきました。

では、どうすればこれまでと同じ間違いを繰り返さずに済むのか、
どうすれば頭のゴミを捨てて、新しい自分になることができるのか。

今までの頭のゴミを「捨てねばならない」と思っているうちは本当に捨てることはできない

「未来のゴール」を設定しないで「ポジティブな自己対話をしなくちゃいけない」と考えている場合、これがストレスになります。

でも「将来こうなりたい」とゴールを設定していて、そこに向けて自己イメージを変えているなら、「したい」want toになって行動できます。

やらねばならないことはストコーマに隠れ、見えるものは全て「したいこと」に変わる。
ストレスもなく、心も体もリラックス状態。頭のモヤモヤは消えて高いパフォーマンスを発揮することができます。

ゴールを設定すれば自分のゴールに必要でないものは全て捨てるべきゴミとなります。
捨てるべきものを捨てた後は自分のゴールに意味のあるものだけを選んでいけばいいのです。

ゴール設定の基本

  1. 自分の気持ち・本音にフタをしない
    自分の心の中だけでいいので本音を解放しておくこと。
    自分に嘘をつかない、他人の目を気にしない、願望を頭の中で膨らませて他人のモノサシでなく自分の本音で生きること。

ポイント

ここで気をつけること!

本音は抽象度が低いので自分中心のことが多い。

ゴールを考えることは「幸福・幸せ」について考えることになる。
幸せについて考えることがゴールについて考えることになるからです。

幸せは自分だけの幸せはあり得ません。

相手が喜んでくれたことが、自分の喜びとなっているから。
自分以外の人も一緒になって幸せになってこそ、人間の幸せであって、本当の幸福です。

その人の幸せのモノサシは「たくさんの人を幸せにできればできるほど、自分の幸せも大きくなっていきます。

自分は何がやりたいのだろうの答えがでない人は自分中心になっている

「自分は何をやりたいんだろう」と自分だけの世界で自問していると、本気になれるものは見つかりません。

人間の幸福とは自分だけのものでなく、他人が幸福になってこそ自分の幸福だからです。

「自分が何をすれば他人は喜ぶだろう?」という視点で考えてみてください。
実はこれが「やりたいこと」を見つける近道なのです。

抽象度の低い本音はスタートのブースターにして、抽象度をあげていきます。

出発点は本音でいい。そこから本音を満たすと同時に、より多くの人たちの役に立てるゴールを考えていきます。

ゴールは必ず現場の外に設定すること

現状の延長で叶いそうなものをゴールにするとホメオスタシスに変化はありません。
コンフォート・ゾーンも「もやもや我慢」から移動しません。

生活も人生も何も変化しないのです。

「ゴールは実現可能なものにすべき」という説は誤り、かつ危険です。

ゴールを現場の外に設定すると現場の自分とギャップが生まれ、脳がおかしいぞと働き始めます。(認知的不協和を解消しようとする)

その際、脳は臨場感が高い方を「現実の自分」として選び、その自分に合わせてコンフォート・ゾーンも移動。
つまり、現状よりも「未来の自分」のイメージの臨場感が高い場合、コンフォート・ゾーンが「未来の自分」側に移動するのです。

ゴールへの道筋は見えなくても構いません。

現場の外にゴールを設定するなら、ゴール側にコンフォート・ゾーンがずれて、スコトーマが外れます。そして、今まで見えていなかった道筋と方法がバーンと浮かび上がってくるんです。

「現場の外にゴール設定 → 新しいコンフォート・ゾーンを高い臨場感でイメージ → ホメオスタシスが変化 → コンフォート・ゾーンがゴール側に移動 → スコトーマがはずれる」を繰り返すことで、最初は実現不可能と思われたようなゴールに向かって、着実に近づいていくことができるのです。

臨場感は高ければ高いほど、ホメオスタシスのフィードバックは強くなり、コンフォート・ゾーンの移動も、スコトーマの外れ方も大きくなります。

ゴールそのものの臨場感はなくて構いません。
ゴールは現場の外側に設定しているため、スコトーマに隠れて臨場感がないのは当たり前。
臨場感を高めるのは、あくまでもゴール達成に必要な、新たなコンフォート・ゾーンの方です。

過去に成幸した時の感動や興奮などをできるだけ臨場感高く、その感情を味わいながら新しいコンフォート・ゾーンをイメージするのもおすすめ。

詳細に何度も繰り返すことによって、「新しい現在の記憶」が無意識に刷り込まれ、鮮明になるほど、新しいコンフォート・ゾーンのイメージの臨場感も高まっていきます。

頭のゴミを捨てるためにいちばん重要なこと

  1. 感情
  2. 他人のモノサシ
  3. これまでの自分
  4. マイナスの自己イメージ
  5. 我慢

これらを捨てるために、「自分中心」を捨てたゴール設定が重要だったのです。

「恐怖」というゴミ

恐怖の感情を克服できるかどうかでゴールを実現できるか否かが変わってくる。

恐怖というゴミを捨てる方法

  • 「食べれなくなる」という恐怖には意味がない。「食べるために働く」も必要ない。
  • 恐怖の99%は「感じても意味のない恐怖」です。
  • この時代に恐怖は必要ありません。

不安と恐怖。
現状に縛り付けて可能性を殺す、目に見えないドリーム・キラーです。

会社を辞めると「食べられなくなる」という不安は非常に強い恐怖ですが、これは歴史を通して刷り込まれてきたものと言えます。

ちゃんと考えれば、その恐れを心配する必要はありません。

会社を辞めて起業に挑戦し、思うように利益が出ず会社をたたんでも「餓死」しません。
アルバイトすればいいだけ。

そこからまた本気で頭を使って、本気で行動してゴールに向かって再出発すればいいだけのこと。

「食べられなくなる」以外にも「失敗したら格好悪い」という恐怖や「家族にみじめな思いを味わせたくない」という恐怖があります。

そんな人のために「これまでの自分」というゴミを捨てる部分でもお伝えしたことを。
「自分の未来は最高であると確信して生きている人は、過去の自分も、困難にある現在の自分も、最高の自分になります。」

最高の未来から振り返れば、「失敗」というものはあり得ません。
最高の未来のために、いろいろな出来事が必要だったということ、それだけなのです。

だから失敗を恐れる必要はありません。

それでも恐怖が襲ってくるなら、自己イメージを高め、
「全ての感情を娯楽にする」
「ゴール達成に意味のある感情だけを自分に許可する」
とルールを自分に課してください。

恐怖の感情に振り回されるのではなく、原因を消すために頭と体を使う、行動する!
これが「感じても意味のない恐怖」を消す方法です。

「論理へのとらわれ」というゴミ

順を追って考えていては、答えはひらめかない。
ひらめき脳を作ろう。

論理へのとらわれというゴミ捨てる方法

  • 頭がゴチャゴチャするのは論理にとらわれて、論理の迷路に迷い込むから
  • 「部分を順に追っていけば答えがわかる」という考えにとらわれている。でも実際は違って、全体と部分が双方向的に関係していて、全体が分かることで部分がわかる。
    この双方向の関係を「ゲシュタルト」といい、ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」という。

何かを考えている時、意識してるしてないにせよ、言語で思考しています。
そしてそれは順番に直線的に展開していきます。

でも現実の事象は順番に直線的に展開なんてしません。

1つの事象のなかの幾つもの要素が絡み合って一挙に展開し、変化し、他の事象とも絡み合って相互作用しながら進んでいきます。

例えば「歩く」という動作も言葉で記述しようとしても正確に記述することができません。限界がありますよね。

したがって、部分を順に追うだけだと全体がわかりません。
全体がわかることで部分が分かるのです。

順を追っているうちに、追うことに精一杯になって「自分はそもそも何を解決しようとしていたんだろう?」と迷路に迷い込んだようにわからなくなります。
これが頭のゴミの正体。ゲシュタルトができていないからです。

部分を追いながら常に全体が見えている。部分にフォーカスするのも、全体を俯瞰するのも、自由自在にできる。それが本当に頭のいい人であり、それができるのはゲシュタルトができているからです。

「ゴール」と「現場の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋をかけることで、現場の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます。

ゲシュタルト能力を高めるために必要なこと

抽象度を上げて知識を増やすこと。

抽象度を上げていくと、ゲシュタルトとゲシュタルトを合わせて新たなゲシュタルトを作ることができます。

ちょっとした情報のインプットに対して、多様なアウトプットができるということ。

なので、「人が思いつかないようなアイデアを出せるようになりたい!」というなら、抽象度を上げて知識を増やし、ゲシュタルトを大きくしていくこと。
そして課題を頭の中に放り込んでおく。答えを求めて下手に筋道を追ってはいけません。

「ひらめき」は論理からは生まれません。
「ひらめき」を生むのはゲシュタルトです。

世の中、矛盾があって当然。矛盾も含めて全部そのまま頭の中に放り込んでおく。
そうすれば、思いもよらない方法で矛盾を解決するような答え、アイデアがポーンとでてきます。

知識がゲシュタルトの一部となるのは、その知識を興味を持って取り込んだときだけ。
興味を持って取り込んだ知識は取り出したいときに自在に取り出すことができます。

バラバラだった情報が繋がって、ゲシュタルトができるという体験は大きな歓びを伴うものです。

コーチの仕事はスコトーマに隠れていたクライアントのゲシュタルトの発見を促して、さらに新しいゲシュタルトの構築をお手伝いすること。
そして新たなコンフォート・ゾーンをリアルに、豊かに感じてもらうことです。

まとめ

人は自分以外の人のために行動してこそ幸せになれるもの。

誰かのために行動することは、あなたの頭のゴミを捨てて、幸せな人生を生きるために欠かせない一歩です。

一人ひとりが、誰かのために行動する喜びを知って、より多くの人たちのために行動しようと立ち上がれば世界は変わります。

これからどこへ向かうか、ゴールを決めるのはあなたです。

クリアな未来へ。

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